来年タカ派が増えるFOMC

為替相場では「米FOMCと中間選挙を控えているほか、東京勢にとっては休日前にあたるため、取引はポジション調整が主体」(国内金融機関)だという。FOMCでの追加緩和については、5000億ドル程度の米債買い入れシナリオを軸にこれまでに予想より大規模な緩和も、予想より小幅な緩和もシナリオとしてある程度織り込んできたため、ここから新たにポジションを構築する動きは出ていない。

来年タカ派が増えるFOMC

先週のFOMCでは大方の予想通り6000億ドルの国債買い入れプログラムを柱とした量的緩和第2弾(QE2)が発表されました。しかし先週金曜日に発表された10月の雇用統計が大幅に上振れしたことから、第3弾(QE3)はしばらく先になるとの見方が強まり、米国債利回りは大幅に上昇。ドルも全般に買い戻される展開となっています。
雇用統計

 

 

有力シンクタンクのメドレー・グローバル・アドバイザリーが「生産ギャップが予想以上に改善すればFRBは国債の買い入れを縮小する可能性がある」と指摘したことも注目を集めています。複数のFOMCメンバーが指摘しているように、量的緩和は副作用のリスクがあり、景気指標が上向けば予定を変更することもあるという姿勢を示しておくことも必要なのかもしれません。

 

FOMCの投票メンバーは、FRBの正副議長と5人の常任理事、それに5人の地区連銀総裁の合計12人で構成されます。現在理事の椅子は1つ空席です(ダイヤモンド氏が議会の承認待ち)。5人の地区連銀総裁の椅子のうち1つはNY連銀総裁と決まっており、残りの4つはNY以外の地区連銀総裁が持ち回りで担当します。

 

いつか当コラムでも述べましたが、現在の投票メンバーのうち、明らかなタカ派はホーニグ・カンザスシティ連銀総裁のみ。この人は今年7回連続でFOMCの決定に反対票を投じている筋金入りのタカ派ですが、来年のローテーションで投票メンバーから外れることになっています。しかし来年投票メンバーとなる4人の地区連銀総裁のうち、3人がタカ派であることは注目に値します。

 

その3人とは、フィッシャー・ダラス連銀総裁、コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁、プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁で、彼らはいずれもさらなる金融緩和には慎重な姿勢を示しています。他の投票メンバーはコンセンサスに従う中間派あるいはハト派と見られていますので、FOMCの採決が覆されるということはさすがにないでしょうが、バーナンキ議長が市場のインフレ期待を高めるためさらなる量的緩和を提案した場合、これら3人のメンバーは反対に回る可能性があります。

 

また先月にはハト派と見られていたイエレン副議長が過度の緩和政策のもたらす金融バブルのリスクを指摘しており、今週はウォーシュ理事も資産買い入れには大きなリスクがあると発言しました。前議長のグリーンスパンが「カリスマ」と評されたのに対し、バーナンキ議長は「大学のゼミのよう」と評されるようにコンセンサスを重視するタイプ。FOMC内の意見対立を調整し、合意を形成していくためには難しい舵取りを迫られることになりそうです。ちなみにFOMCで3人から反対票が投じられたことは1992年以来ないそうです。

 

今月25日の感謝祭を過ぎると米国は一気にクリスマス休暇モードに突入します。ヘッジファンドも11月に決算を終えるところがたくさんあります。銀行のトレーディング部門も11月末で収益を固めて業績評価(つまりボーナスの査定)をめるところも多く、稼ぎ頭のトレーダーが感謝祭からクリスマス明けまで連続休暇を取ることも珍しくありません。金融緩和を背景としたドル安局面が一旦「水入り」するとともに、年末をにらんだ利益確定の動きでドル安トレンドも中規模の調整局面を迎えた可能性が出てきました。ここで「FRBの金融緩和も最終局面」との見方が広がれば、長らく続いたドル安トレンドにもいよいよ転機が訪れるかもしれません。

為替小僧の独り言

ブラジルでは初の女性大統領誕生!勢いのある国は女性の活躍も目覚しいですね。同じ女性でも、幕末に坂本龍馬のパトロンとして影ながら活躍したのが女商人、大浦慶。現在放送中の大河ドラマ「龍馬伝」でも存在感のある女性として描かれています。

 

長崎でも屈指の油問屋の跡取り娘として生まれた彼女ですが、15歳の時、大火事で店は燃え、父親は遊女と駆け落ち。そんな窮地にも関わらず自分一人で店を再建する覚悟を決め、持参金付きの男性と結婚したものの、その旦那が全く働かず・・・と不運の連続。

 

しかし、ここからの彼女の物凄い巻き返し人生が!働かない旦那には持参金に10両上乗せした金を持たせて、さっさと離縁。その後、油に変わる商品として日本茶に目をつけ、出島で貿易をしたところこれが大当り!30代で大富豪となったのです。そして坂本龍馬をはじめとした開国に向けて活動する志士に対し金銭面で惜しみなくバックアップ。彼女の貢献なくして今の日本はなかったかも知れませんね。凄いぞ、慶さん!

 

明治維新後、さぞや感謝され大事にされるべき女性なのですが、なんと巨額の詐欺事件に巻き込まれ、家が破産寸前に。その頃は政府の要職についていた幕末の志士達も彼女の窮地を知りながら誰一人助けることはなかったんだとか。ですが、ここでも女の底力を発揮。破産寸前になりながらも今の金額にして5億円という負債を意地で完済したそうです。さすがに力つき、晩年は憔悴しきって孤独な最期だったとか。きっと坂本龍馬が生きていたら「お慶さん、頑張りすぎはいかんぜよ。」とか言って、色々と世話してくれたのではないでしょうか。仕事は成功しても男性には裏切られることばかりだった彼女を想うと、同じ女性としてなんだか気の毒でなりません・・・。

 

男性に裏切られたくはありませんが、仕事ではお慶さんパワーを見習うところが大いにアリです!さて、こちらは人気女性講師が優しく為替の知識を教えてくれるオンラインセミナー「超初心者必見!為替取引のいろはを教えます」は来週木曜日開催。今さら聞けない質問にも丁寧にお答えします。詳しくはこちらをご覧ください。FX初心者の方はマネックスFXのセミナーがおすすめです。

 

 

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本日から2日間に渡って韓国ソウルでG20首脳会談が開催される。FX投資家にとっては為替相場にどのような影響を与えるかを注目したい。会談では通貨を巡る議論が焦点となる。新興国や欧州の首脳は米国の追加緩和をドル安誘導政策として批判している。これまで会合では人民元の切り上げがテーマとなることが多かったが今回は米国のドル安政策に批判の矛先が向けられそうだ。首脳会談に先立ち開催されたG20準備会合では、通貨を巡る議論が白熱したとされる。参加国で意見の隔たりが大きいため、合意形成は容易ではない。声明文は玉虫色の決着となりそうだが、より強いトーンで金融政策の協調が宣言された場合、米国の追加緩和期待は後退しそうだ。